2011年01月26日

石油を1Lあたり50円で作る藻で、2020年日本再生!?

先日テレビで面白い話題を取り上げていたので、さかのぼって新聞を読み調べてみた。
藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大学の研究チームが従来より10倍以上も油の生産能力が高い藻を沖縄の海で発見した。研究チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源の少ない日本にとっては大きな朗報となりそうだ。

筑波大学の渡邉信教授らの研究チームは、海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目。東京湾やベトナムの海などで計150株を採取。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。

オーランチオキトリウムは球形で、直径5〜15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10〜12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。

石油と似た成分を作り出す藻類はこれまでも知られており、トウモロコシからバイオエタノールなどを作ることと比べてみても生産効率が10倍以上高い。油の回収や処理を含む生産コストは1gあたり800円程度かかるのが難点だったが、今回発見された藻類なら10分の1以下に下げられるという。

研究チームは、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トンが作り出すことができ、「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」とし、渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話す。10年後の大量生産を目指し研究中。

日本独自の技術にすることができれば、一転して石油輸出国に日本はなりえる可能性を含んでいる。

<参考文献>朝日新聞、2010年12月15日分
posted by メールマガジン事務局 at 09:00| トピックス